キャンプ

【しくじり観察日記7】キャンプ失敗談・友人が冬キャンプで飲み過ぎて寝落ち!100kg超の巨体を救出せよ【~俺流キャンプ伝説・第6話~】

前回の大騒動、友人のポコさんが、もつ鍋をひっくり返しちゃった事件から数週間が経った、冬キャンプの、静かな夜。

▼前回のエピソードはコチラ

舞台は、僕たちのお気に入り、愛知県豊田市にある「アウトドアガーデンいなぶ」。 吐く息も白くなる、静かで美しい冬の夜でした。

パチパチと、心地よく燃える焚き火を囲み、僕、ななかふぇと、ポコさんは、二人だけの時間を満喫していた。僕が作ったアヒージョと、バズさんが得意げに差し出すハイボール。最高の夜が、静かに、そして、穏やかに流れていく。

――はずだった。

アウトドアガーデンいなぶ(リンク先)
【HP】https://www.oinabu.net/
【GoogleMap】https://maps.app.goo.gl/bkgBAp2QuGg6kFZU8

▼新品のコールマンファイアーディスク

止まらないアルコールと、饒舌な男

その日のポコさんは、何かに取り憑かれたように、ハイペースでハイボールを煽っていた。日頃、仕事で溜まったストレスが、アルコールと共に、溶け出していくのかもしれない。

「いや~今日は本当にたのしい…!」

呂律が怪しくなっても、彼は、本当に楽しそうに、饒舌に、語り続ける。
酒を飲まない僕は、(まあ、彼が楽しいなら、それでええか…)と、彼の暴走を、半ば呆れながらも、微笑ましく見守っていた。

それが、この後、起こる、悲劇の、序章とも知らずに…。

突然の沈黙、そして寝落ち

あれだけ、賑やかだったポコさんの声が、ふと、途切れた。 僕が、ふと彼の方を見ると、そこには、信じられない光景が広がっていた。

イスに座ったまま、首をカクンと垂らし、火吹き棒を、まるで王笏(おうしゃく)のように握りしめたまま、完全に『寝落ち』している、ポコさんの姿が!

寒空の下、焚き火の前で、無防備に眠る、体重100kg超の巨大な友人。静かなキャンプ場に、彼の、かすかないびきと、燃える焚火の音だけが響いていた。

▼これが伝説の始まり。あまりにも無防備な寝落ち姿。

弟者の救出作戦と、兄者の心の葛藤

その瞬間、僕の心の中で、天使と悪魔が、激しい議論を始めた。

悪魔:「おい、これは、チャンスやないか?このまま、放置してみろ。明日の朝、カチコチに凍った、ポコさんが見れるかもしれへん。話しのネタとしては、最高やで!

天使:「いやいや、さすがに、それは人として、どうなん…?ここで、見捨てたら、一生、恨まれるで…?」

最高のエンターテイメントと、親友の安全を天秤にかけ、僕は、仕方なく(半分、残念に思いながら)、彼を車で寝かせることを決意した。

まず、彼の車のエンジンをかけ、車内を温める。そして、問題の、巨体を起こすために、肩を叩くと…。

「もういいよ…ここで寝るから大丈夫…ほっといていいよ…」

むにゃむにゃと、寝言を繰り返す、ポコさん。

(もー!めんどくせぇなぁ!この、どうしようもない、弟者は!ww)

心の底から、そう叫びながらも、僕は、なんとか彼を揺り起こし、車まで、その巨体を、誘導し、押し込む。ようやく、ミッションは、完了した。 一人になった僕は、静けさを取り戻したキャンプ場で、ゆっくりと、自分のための、焚き火を楽しんだのだった。

静かになったキャンプ場の夜空

(iPhone13で撮影)

【結末】素直な謝罪と、いつもの夜

2時間ほど経った頃だろうか。ポコさん、ゴソゴソと車から這い出してきた。 彼は、寝ぼけながらも全てを察し、少しだけ、照れくさそうに、こう言った。

「…いやー、ありがとう。迷惑かけて、ごめんね…」

その、素直な謝罪に、僕はこう答えた。

「ポコさんを、フォローするのは、いつものことじゃん(笑)」

僕は、冗談交じりに、そう返した。 そして僕たちは、また静かに、二人だけの、キャンプの夜を楽しんだのだった。

ななかふぇ

友人の介抱も、今となっては、キャンプの醍醐味の一つかもしれません(笑)。ポコさんは、悪気なく、常に、僕の想像を超える、ハプニングを、起こしてくれます。それもまた、彼の、抗えない魅力なのでしょう。
皆さんも、冬キャンプでのお酒の飲みすぎには、くれぐれも、ご注意を!

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