キャンプ

【キャンプ編⑧】友の「黒き掟」が不便すぎた。黒いキャンプギアの哀愁と美学【キャンプのこだわり】

無事にソロキャンを成功(?)させたポコさん。彼には独自のこだわりと信念があります。

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はじめに:彼の、二つの「掟」

僕の親友、ポコさん。 (このブログの愛すべき主人公であり、メインしくじり案件提供者)

彼のキャンプには、彼だけが信奉する、絶対的な二つの「掟」が存在します。

彼がキャンプ沼にハマって以来、まるで聖書(バイブル)かのように、彼が固く信じて疑わない、そして僕(ななかふぇ)を振り回すルール。

ポコさんを縛る、二つの「黒き掟」

掟その一、「全てを黒で染め上げよ」

掟その二、「僕(ななかふぇ)と、同じものを持つべからず」

この、思春期の少年がそのまま40代になっちゃったような、独特すぎる「こだわり」。 (もう一度言います。彼、アラフォーです)

これが、彼のキャンプを唯一無二の、面白くて、そして、ちょっぴり(いや、かなり)面倒な物語に仕立て上げているのです。

今日は、そんな彼の「黒の哲学」と、その奥に隠された「哀愁」のお話。

体験談:闇に消える「個性派キャンプ」

この「黒き掟」を守った結果、彼のキャンプサイトは、実に異様な光景となります。

タープ、ハンモック、テーブル、イス、収納ボックス… 果ては、ケトルやマグカップ、カトラリーケースに至るまで。

ありとあらゆるアイテムが、全て、黒。

しかも、こだわりの「艶消しマットブラック」多め。 光沢のある黒は「素人」らしい。 (知らんがな…)

(カラスの集会かな?いや、カラスもドン引きするレベルの黒さだわ)

遠くから見ても、そこだけ「黒い一角」が浮かび上がっている。 他のキャンパーがナチュラルカラーや、アースカラーで自然との調和を楽しんでいる中、そこだけが明らかに「拒絶」している。 「俺は染まらん」という、強い意志(?)を感じる異空間。

まさに「個性派キャンプ」です。 本人はご満悦。 「どう?俺のサイト、統一感あって渋くない?」とか言ってくる。

(まぁ、うん、渋い…というか、重いよ)

(でも寝袋は水色じゃん?w)

でも、この「黒一色」のこだわり、日が暮れると致命的な欠点を露呈します。

…闇に、全てのギアが溶け込むんです。

(そりゃそうだろ!黒なんだから!光吸収しまくりだろ!)

夜のキャンプ場は、ランタンの灯りだけじゃ視認性が悪い。 そこに、全てのアイテムが「黒」というステルス迷彩を施しているんだから、もう最悪。

「あれ、俺の黒いクーラーボックスどこ?」 「黒いペグが見えねぇ」 「黒いケトル、どこ置いたっけ?」

とか、全部「黒」のせいで不便が爆発してる(笑) 自分の道具が見つけられないって、どんなギャグだよ。

僕がトイレに行こうとして、彼の黒いボックスに足を引っかけたり、黒いロープに転びそうになったことは、一度や二度じゃありません。

(危うく、彼の黒いケトルに入った熱湯をぶちまけるところだった…危ねぇ!)

一度なんて、僕が自分のサイトに戻ろうとしたら、

「ガシャッ!」 「バリバリ…」

ん?

暗闇で、彼の黒いランタンハンガーを蹴飛ばし、その先にあった黒いパッケージのポテチを踏み潰してました。

(あっ…。ポコさんごめんw)

夜、彼のサイトは「地雷原」と化すのです。 「黒き罠(ブラック・トラップ)」が無数に仕掛けられた、恐怖のフィールド。

夜の闇を照らす「炎の皿」

そんな彼、ポコさんも、僕のキャンプギアを見ては、よくこう言います。 羨望の眼差しで、じーっと見つめながら。 焚き火の炎に照らされた、僕の相棒を。

「ななかふぇさんの、ええなぁ…使いやすそう」

僕の使っているコールマンのファイヤーディスクは、足を広げるだけですぐに焚火台が設置できます。

面積が広く、頑丈でたくさん薪を載せてもびくともしない。付属品を使えば調理もできる優れものです。

燃え盛る炎が、その銀色の皿に反射して、サイト全体をぼんやりと明るく照らしてくれる。 焚き火台でありながら、サブの照明にもなってるんです。 (だから、僕のサイトは足元がちゃんと見える)

(まさに、夜の「安全性」の要なんだよね)

でも、彼は「掟その二(僕と同じものを持つべからず)」に従い、絶対に同じものは買わない。

(「ええなぁ」じゃねーよ、買えよ!お前のサイト、暗すぎて危ねんだよ!)

彼が僕のファイヤーディスクを見つめる目。 それは、おもちゃ屋で欲しいオモチャを「べ、別に欲しくねーし」って言ってる子供の目だ。

結局、彼がネットを徘徊して買ってきたのは、同じような形状のキャプテンスタッグの「黒い」焚き火台。 

徹底的に黒色にこだわり、同じような焚火台を見つけた時は「これだ!!」と思った事でしょう。

ポコさんがそれを持ってきたときめちゃくちゃどや顔してました(笑)

▽ 暗いサイトの「安全確保」に。コールマン ファイヤーディスク

ポコさんのように「黒いキャンプギア」で統一している人にこそ、焚き火台は「明るさ」で選んでほしい。 夜の地雷原を、少しでも安全にするために。

コールマンのファイヤーディスクは、シンプルな円盤型(皿型)で、燃焼効率が抜群。 初心者でも、薪を放り込むだけでよく燃えます。

設営・撤収も数秒。 足を広げて、皿を乗せるだけ。

「俺流」もいいけど、夜のキャンプでコケて怪我しないためには、こういう「ド定番」の安心感が一番大事なんですよね。

教訓:「俺流」という名の、不器用な鎧

彼の「反逆の魂」は、焚き火台だけじゃない。 全てのギア選びが、この調子。

僕が、コンパクトで便利な「火吹き棒」を使っていると、 「それ、ええなぁ」 と、羨ましがる。

「じゃあ、買えばいいじゃん。これ、マジで火起こし楽だよ」 「いや…ななかふぇさんと同じのは、ちょっとな…」

(めんどくせーな、おい!)

で、次のキャンプの時に持ってきたものは、やたら大きい火吹き棒だった。

「火吹き棒って課金アイテムだよね」

そんな名言(?)が飛び出してくるほど気に入っているようです。

ワンポールテントを見て、 「設営、楽でええなぁ」 と褒めるくせに、自分は上級者向けのタープ泊に挑んで(そして強風で崩壊して)る。

(いや、楽なのが「ええなぁ」なら、それ買えよ!) (なんで、わざわざ茨の道を行くんだよ!)

以前、僕が彼に尋ねたことがあるんです。 もう、呆れと好奇の半々で、真面目なトーンで。

「なんで、そんなに黒色のギアにこだわるん?」

すると彼は、焚き火の炎から目をそらさず、少し照れくさそうに、こう答えました。

「黒色のがかっこよくて、中二病っぽいから!」

39歳のおじさんの口から、迷いなく放たれたその言葉に、僕はもう、笑うしかありませんでした。 (だって、39歳だぞ…?)

(中二病、まだ卒業できてなかったんか…) (ていうか、自覚あったんかい!39歳の中二病って、もう病気じゃなくて『業』だぞ!)

普通、15歳で卒業するものを、彼は20年以上も熟成させていたのです。 恐るべし。

彼のバイク(フュージョンとジャイロアップ)も、そういえば漆黒だったなぁ…。 もう20年来の「中二病」だったことを、僕は思い出しました。

HONDA 漆黒のフュージョン

HONDA 漆黒のジャイロアップ

「黒への執着」

僕の考察だと、理由は二つ。

一つは、「黒で統一してるキャンパーは少ないから、個性を出しやすい」という見栄。 「俺、分ってるぜ」感を出したい、彼の承認欲求。 (誰に承認されたいんだか…)

それと、もう一つ。 「いちいち色を選ぶのが面倒くさい」という、彼の根本的な面倒くさがり精神。

(ポコさん「黒って決めとけば、迷わなくて楽じゃん?」とか、絶対思ってる) (「こだわり」と「面倒くさがり」が、ここで繋がるんかい!)

この「見栄っ張り」と「面倒くさがり」が、奇跡的に融合した結果なんだと思います。

でも、彼の「俺流」が、一番面白かった瞬間。

それは、僕が焼肉用に持ってきた、ただの「銀色のトング」を見て、

「それ、ええなぁ。使いやすそうだねー。」

と言い、次のキャンプで、全く同じやつを買ってきた時です。

(おい!掟その二はどこ行った!) しかも、よりによってAmazonに無数にあるトングの中から、なぜピンポイントで俺と同じやつを選ぶんだよ(笑) (しかも、そこは黒色のトング買ってこいよ!) (「黒へのこだわり」はどこ行ったんだよ!黒いトングも売ってるだろ!w)

結局、彼の「こだわり」なんて、そんなもん(笑) その場のノリと、面倒くささが勝つんです。 「トングはどれでも一緒やろ。これでいいや!」ポチー。 絶対これ。

でも、その瞬間に、分かったんです。

彼にとって「黒」とは、 「人とは違う、俺は個性的だ」 と思い続けたい、39歳の少年の、不器用な「鎧」なんだ、と。

「俺流」が唯一、ひれ伏すモノ

彼の「俺流」は、こんな風に矛盾だらけ。

でも、彼が唯一、素直に「羨ましい」と言い続け、最終的に掟を破ってでも手に入れるもの。

それが、僕が使う「実用的すぎる道具」です。 (銀色のトングとかね…笑)

僕が使っていた火吹き棒を見て、「それいいなぁ~」と、言っていました。

そして、次のキャンプの時に持ってきたのはやたら大きくて太い火吹き棒でした。

伸ばすと120㎝ぐらいはありそうなものです。

たしかに、長ければ長いほど使いやすそうですが、その分焚火台から離れないと意味がないのでその能力を生かしきれません。

結局、火吹き棒を使うたびにちょっと下がって使用してるか、のけぞって距離を調節している状態です。

火吹き棒の推奨される使用長さは60〜90cmです。炎から顔まで約50cm離せば、頬に熱気を感じる程度で済みます。このぐらいであれば安全に火力調整を担えます。

伸縮式で「シュッ」と伸びて、「カチッ」と縮む。 (このギミックがまた、男心をくすぐるんだよね)

まとめ:その「不器用さ」が、人生の色気

彼の「俺流」キャンプ哲学。

「黒にこだわる」と言いながら、銀色のトングはそのまま真似する。

「僕と同じものは持たない」と誓いながら、僕の道具を「ええなぁ」と羨ましがる。

面倒くさくて、矛盾だらけ。(笑)

でも、その「どうしようもない不器用さ」こそが、ポコさんという人間の「色気」なのかもしれない。

(と、僕は勝手に思ってます)

効率や便利さ、コスパ…。 大人になれば、みんなそっちを選ぶ。僕もそう。 だって、それが賢い生き方だから。

でも彼は、不便さや割高さを飲んででも、「俺流(という名の中二病)」を優先する。 その「無駄」こそが、彼のアイデンティティ。

「大人になること」への、最後の反抗。 「賢くまとまること」への、全力の抵抗。

まさに、ピーターパン。

そんな、どうしようもない彼だからこそ、僕たちのキャンプは、いつも予測不能で、面白いんですよね。

(まぁ、夜中に彼の黒いギアを踏んで悶絶するのは、もう勘弁してほしいけどね!)

ななかふぇより:教訓と学びのコメント

ななかふぇ

今回の「黒き掟」事件で、僕が学んだこと。

それは、「こだわり」とは、他人に理解されるためにあるんじゃないってこと。

ポコさんの「黒」は、他人から見たら「不便」「面倒」「中二病」でしかない(笑) でも、彼にとっては、それが「自分であること」の証なんだと思う。

僕たちは、歳を重ねるにつれて、 「人からどう見られるか」 「こっちの方が効率的だ」 と、自分の「こだわり」を、どんどん削ぎ落として「普通」になっていく。

でも彼は、40手前にして、まだ全力で「俺流」という不便さを抱きしめてる。

その「不器用さ」を、僕は笑いながらも、どこかで「いいなぁ」と思ってるのかもしれません。

(もちろん、僕が彼の真似をすることはないけどね!)

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