ポコさん伝説

ポコさんの「横浜行きたい」は、ただの蜃気楼だった話。【東京珍道中その1】

僕は、コミックマーケット(以下コミケ)に、いつか行ってみたいと考えていました。

でも、いつかは絶対に来ないと悟り、2025年はコミケに初参戦するぞと決意。ついに行動を起こす事にしたのです。

コミケについて色々調べていくうちに、夏のコミケは初心者が行くのは大変だとのことなので、冬コミケに初参戦することにしました。

友人のポコさんに、「年末に、コミケに行ってみない?」と、誘うと、二つ返事でOKとのこと。彼のこのフットワークの軽さは、いつも友人ながら素晴らしいと感謝しています。

年末、東京。目的地は、僕たちのような人間にとっての二大聖地、「秋葉原」と「東京ビッグサイト」。

スケジュールは僕が立案をしました。以下の通りに動けば、予定通りに観光ができるはず。

出発時間から場所と移動時間、さらに混雑具合も予想して時間に余裕を持たせ、僕は綿密にスケジュールを組みました。

僕が考えた最強のスケジュール

(1日目)

  • 10時 名古屋駅出発
  • 12時 秋葉原到着
  • 13時 昼飯 神保町のボンディカレーを食べる
  • 14時 レンタルBOXザウルス
  • 14時半 神田明神(御朱印が欲しい)
  • 15時 千石電商(アケコンパーツを見る)
  • 16時 メイド喫茶にて休憩
  • 17時半 シアター上野(ストリップ劇場)
  • 20時 ホテルへ向かう
  • 21時半 チェックイン

(2日目)

  • 9時 チェックアウト
  • 9時15分 両国駅 出発
  • 10時半 東京ビッグサイト駅到着
  • 11時 コミケ入場
  • 15時 退場
  • 16時 品川駅 出発
  • 17時半 名古屋駅 到着(閉廷!終わり!以上!みんな解散!!)

上記のように、細かく計算されて組まれたスケジュールは、まさに鉄壁。
あとは、この最高の旅路を、ポコさんと実行するだけでした。

そして、彼にLINEでスケジュールを送り、返事を待ちました。

「ポコさんは秋葉原に行って何かやりたい事はあるのかな?」

僕は、ポコさんに希望を聞きました。しかし、彼は静かな湖に、何の躊躇もなく巨石を投げ込んできました。

第一幕:ラーメンと、シークレットブーツ

「東京旅行といえば秋葉原ってなイメージが強いからなー。むしろ横浜で行きたい店が数件あるんや。」

僕が提示した完璧な計画に対する、ポコさんからの最初の返信がこれでした。

あらかじめ「横浜にも行きたい」と伝えてくれたら、そのように計画を立てられたのに、なんでコイツはいつも後出しジャンケンをしてくるんだと。

僕の計画の歯車が、ギシリと音を立てた瞬間です。でも、まだ計画の途中なので変更は全然できます。

横浜に行きたい理由を尋ねると、
「吉村家(家系ラーメン)→第一亭(町中華)→シークレットブーツ靴屋」との事です。

家系総本山 吉村屋
http://ieke1.com/source/yosimuraya/toha.html

第一亭
https://retty.me/area/PRE14/ARE39/SUB3904/100000008971

シークレット靴専門店 カラーミー
https://segatakakunaru.shop-pro.jp/?mode=f1

あまりにも個人的で、唐突な、彼の欲望の爆発。

「さすがに横浜行ってから秋葉原は、時間的に行けなくはないけど、秋葉原の観光はほぼ無くなるよ?」

僕は、冷静に、1泊2日の弾丸旅行に横浜をねじ込むことの、時間的な無謀さを説きました。しかし、ポコさんは、過去の曖昧な成功体験を盾に、聞く耳を持ちません。

「靴屋は行かなくてもいいとして。参考までに…前回は新幹線で横浜下車→吉村家→第一亭→東京入り…だったんだけど、東京入りの時点で14時〜15時ぐらいだった。」

何も考えずにただ欲望を発言をするポコさん。旅行は無駄なく計画的にしたいななかふぇ。

第二幕:揺らぐ、ピーターパン

二人の議論は、平行線をたどります。

僕は今まで一人で旅行をすることが多かったので、観光地での時間の使い方や滞在時間は感覚的に理解していました。

横浜に、立ち寄るとなると、3時間じゃ足りないと。

でも、ポコさんは適当な男で、「まぁ、なんとかなるやろ」と、何も考えず行動をして見事に失敗する男です。

横浜のシークレットブーツとラーメンか、安定の秋葉原観光か。

僕は、柔軟に対応するべく、彼のラーメンへの執着を受け入れ、
「逆に秋葉原で食べたいラーメン屋とかないの?」と、代替案を提示しました。

すると、彼の心は、いとも簡単に、揺らぎ始めます。
「そっちを攻めてみるのもええな」「秋葉原に王道家があるな、そっちもありやな…」

そして、最後には、「じゃあ、とりあえず秋葉原メインで回ろう」と、自ら、横浜の旗を、降ろしてしまったのです。

あれだけ熱く語っていた横浜への思いは、まるで蜃気楼のように、消えていきました。
僕の頭の中には、「一体、何だったんだ…?」という、大きな疑問符だけが残りました。

最終幕:欲望の、最後の悪あがき

僕が、改めて、完璧な秋葉原プランを提示した、その時です。 あの、蜃気楼は、再び、その姿を現しました。

「性欲を爆発させてもいいなら横浜のデリヘル使いたい。気になる嬢がおるんや。」

横浜の、本当の目的は、ラーメンではなかった。彼の、純粋な「欲望」でした。

ポコさんの気持ちはわからなくもない。しかし、横浜に行くとなると秋葉原を諦めて横浜観光旅行だけにしたほうが、時間的に余裕が生まれるし、2つの場所の観光は無謀すぎると僕は判断しました。

僕は、最後の問いを投げかけます。「横浜観光へプランに変更する?」と。 しかし、彼の答えは、意外なものでした。

「いや、とりあえずはこれで行こう」
「今はななかふぇさんのプランで行こう」と、意見を一度は了承しました。

【まとめと考察】観客席の王様

結局、彼は、何がしたかったのでしょうか。

彼は、本気で、横浜に行きたかったわけではないのです。

彼は、自分の欲望(ラーメン、シークレットブーツ、デリヘル)を僕に提示し、その欲望を、この完璧な計画に、どうすればねじ込めるか、その面倒な「交渉」と「計画」の全てを、僕に丸投げしたかっただけなのです。

そして、僕が、少しでも難しい顔をしたり、選択を迫ったりすると、途端に面倒くさくなって、「じゃあ、いいや」と、全てを投げ出してしまう。

彼は、物語の「主人公」になる気など、さらさらない。 僕という、最高の監督が作った、物語を、一番楽な、観客席から眺めていたいだけの、「臆病なピーターパン」なのでしょう。

このまま、スムーズに冬コミケの計画が進むはずもなく、僕は再びポコさんに振り回されるお話は、次の記事で紹介します。

ななかふぇ

彼の、この、あまりにも壮大な、思考の迷走。それに、振り回されるのは、正直、大変です(笑)。でも、この、どうしようもない、彼の無責任な発言こそが、僕が、彼から、目が離せない、一番の、理由なのかもしれませんね

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