塩粥の誓いは、どこへ…
「明日からは3食塩粥生活や!」
つい先日まで、ポコさんはキャバレー花園の三連闘で財布も体力もボロボロにし、反省の言葉を口にしていた。ところが、たった一週間も経たないうちに、また彼から「花園に出撃する」との宣言が飛び込んできた。
今回の目的は「納涼浴衣祭」。僕はまだ知らなかった。彼が「露出が足りない」と本気で嘆き、その心の穴を3000kcalの宴で埋めることになるとは…。
期待を裏切る準備期間
先週末、男三人で京都旅行を終えたポコさんは意外にも花園に姿を見せなかった。
「お、さすがに懲りたのか?」
僕は一瞬、そんな期待を抱いた。しかし現実は違った。
彼は単に「浴衣イベント」に全力を注ぐため、月曜と火曜に備えていただけだったのだ。欲望に忠実すぎる彼の準備期間。これを「英気を養う」と呼ぶのか、それとも「ただの浪費の前振り」と呼ぶべきか。
衣と欲望と、がっかり
月曜の夜。宣言通り、彼は花園へ。だが、帰宅後に僕が「どうだった?」と聞くと、返ってきたのは意外な答えだった。
「ぶっちゃけ、水着イベントの方が楽しかったわ」
理由は単純明快。
「浴衣だと露出度が足りん!」
しっとりとした浴衣姿の女性たちに風情を感じるのではなく、「露出度」を基準に評価する彼。これほどまでに純粋で正直な欲望に、僕はもう笑うしかなかった。
がっかりの埋め合わせは、胃袋で
浴衣イベントに不完全燃焼のポコさん。しかし、そこで萎む男ではない。彼の次なるターゲットは「食欲」だった。
その夜、彼が一人で向かったのは「餃子の王将」。そして注文のラインナップがすごい。
- チャーハン(大盛り):1,002 kcal(682円)
- 冷やし中華:698 kcal(770円)
- チューリップ(5本):630 kcal(550円)
- 油淋鶏:742 kcal(638円)
合計3,072 kcal、2,640円也。
成人男性の一日の摂取目標を軽く超える量を、イベント帰りの深夜に平然と食べきる。あの「塩粥生活宣言」は一体どこへ行ったのだろう。
欲望に正直すぎる生き方
火曜の夜も、彼は当然のように再び花園へ。イベントが「浴衣」だろうが「水着」だろうが関係ない。ただ「行きたい」と思えば行く。
彼の基準はシンプルだ。
- お金がなくても、キャッシングしてでも遊ぶ
- 露出が足りなければ、あっさり不満を口にする
- がっかりしたら、食欲で自分を慰める
普通の大人なら少しは世間体を気にするものだが、彼にはそんなブレーキは一切ない。子供のように刹那的で、どうしようもない。けれど、そこに彼らしい「人間臭さ」がある。
刹那主義の申し子、ポコさん
ポコさんの刹那主義は、呆れるほど分かりやすい。
「見たい」「行きたい」「食べたい」──その瞬間の欲望だけで動く。過去の反省や未来の計画は彼にとって意味をなさない。
それは愚かさでもあり、ある意味では羨ましいほどの純粋さでもある。読者のみなさん、こんな人間が身近にいたらどう感じるだろうか?笑うしかない。でも、その笑いの奥に、少しだけ同情も芽生えるはずだ。
ポコさん、あいかわらず全力で突っ走ってるね。浴衣イベントで「露出が足りない」と真顔で言えるのは、ある意味才能だと思うよ。でも、それを王将の3000kcalで埋め合わせる姿は、笑えて、ちょっと切ない。
読者のみなさんへ。刹那的に生きることは楽しいけれど、結局あとでツケが回ってきます。笑いながらも、僕らはそこから学ばないといけないんですよね。欲望に正直であることと、少しだけ未来を見据えること。そのバランスを忘れずにいたいですね。

