キャンプ

【しくじり観察日記1】ポコさん、着火剤を直塗りする。~彼の「俺流キャンプ」伝説・序章~

はじめに:再会の狼煙が上がった

今回は、僕の友人・ポコさんが愛知牧場で披露した“伝説の火起こし失敗談”をご紹介します。笑いあり学びありの体験談を、ぜひ最後まで楽しんでください。

僕の人生の良きスパイスであり、最高のエンターテイナーでもある友人、ポコさん。

彼との友情は「ストリートファイター4」というゲームの熱狂と共に始まり、そしてその熱が冷めると少し距離ができていた。

▼ポコさんとの出会いのエピソードはコチラ

そんな頃、僕はアウトドアに興味を持ち始めていた。
「画面の中の戦いもいいけど、たまには太陽の下で肉でも焼きたい」
そう思い立ち、再会のきっかけにポコさんを誘ったのだ。

僕が立てた計画は「手ぶらでバーベキュー」。道具も食材も揃っている。あの面倒くさがりのポコさんでも、これなら絶対に来るだろう。

――しかし僕はまだ知らなかった。道具よりも面倒な人間、それがポコさんだということを。

▼愛知牧場の動物達

愛知牧場でBBQ:立ちはだかる木炭という壁

舞台は東郷町にある愛知牧場。
僕とポコさん、そしてもう一人の友人の三人で、全て整ったバーベキューサイトに腰を下ろした。

愛知牧場(リンク先)
https://aiboku.com/winter_bbq(HP)https://maps.app.goo.gl/syHwd5vN73d64GYs6(グーグルマップ)

目の前には美味しそうな肉と野菜。そしてコンロの中には黒々とした炭の山。
……そう、最後の関門「火起こし」を完全に忘れていたのだ。

「これ、どうやって火をつけるんだろう?」
顔を見合わせる僕ら。誰も分からない。肉を生でかじる未来が頭をよぎる。

そんな時、立ち上がったのはポコさんだった。
「じゃあ、俺が火起こしやるからね」

その自信満々な言葉に、僕も友人も感心した。頼れる男の姿を久々に見た――気がした。

衝撃の火起こし術:着火剤を炭に直塗り

ポコさんはゼリー状の着火剤を取り出した。
そして、なんと袋を破り、中身を炭一つ一つに“クリームのように”塗り始めたのだ。

「へぇ〜、そうやって火をつけるんだ」
思わず感心してしまった僕。

全ての炭にピンク色のゼリーを塗り終え、満足げに火をつけるポコさん。
一瞬、炎が立ち上がる。しかし着火剤が燃え尽きると、炭は黒いまま沈黙した。

「あれ?おかしいなぁ。これで火がつくと思ったんだけど…」

彼の「俺流キャンプ」は、この見事な大失敗から幕を開けた。

結局、僕が受付まで走って正しい方法を聞いてきた。

「木炭の下に着火剤を袋ごと置いて燃やしてください」

あまりにもシンプルな答えに、崩れ落ちそうになった。
戻ってポコさんに伝え、疑問をぶつける。

「ポコさん、なんで袋を破って直塗りしたの?」

すると彼は少しムッとして言った。
「だって知らなかったからしょうがないじゃん!」

まさかの逆ギレ。
理不尽すぎて、怒りを通り越し笑うしかなかった。

――そうだ、これが愛すべき親友、ポコさんなのだ。

その後は無事に火も起こせて肉も食べ、パターゴルフにヤギの餌やりも楽しんだ。
けれど僕の記憶に最も強く残ったのは、肉の味ではなく、あの清々しい逆ギレだった。

まとめ

ななかふぇ

ポコさんはやっぱりすごいよ。知らないのは仕方が無いよね。でも。ポコさんがいかにも「俺はできるんやで!」と、自信満々に実行して結果、見事に失敗。それでもみんなの思い出になるんだから。
読者のみなさんも、キャンプで失敗した経験はありませんか? でも大丈夫。失敗は笑いに変えられるし、次の挑戦の力になるんです。
人生もキャンプも、完璧じゃなくていい。むしろ失敗があるからこそ、物語は面白くなるんだと思います。

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