はじめに:新たなる沼へ
愛知牧場での、手ぶらバーベキューで、アウトドアの楽しさに、目覚めてしまった僕。
次なる、ステップとして、最高のエンターテイナーのバズさんと「デイキャンプ」に、挑戦することにした。
僕は、バズさんは道具を持っていないと言っていたので彼ののために、ちゃんと、二人分の道具を買い揃えた。
焚き火台、テーブル、そして、何よりも、大事な、耐荷重150キロのイス。
体重100kg超の、バズさんの全体重を、受け止めても、壊れない、頑丈な、イス。
(それでも、彼が座るたびに、イスは、ミシミシと、悲鳴をあげていたが…笑)
万全の態勢で、その日を迎えようとしていた、僕に、バズさんは、高らかに、宣言した。
「俺も自分で揃えれる道具は、100均で揃える」と。
(バーベキューの道具を百均で揃えるの…?)
少し僕は不安だったが、本人がやりたいと言うので、特に止めることもなく、そこはバズさんに任せることにした。
この一言が、後に、伝説となる、あの、奇妙な、事件の、始まりだった。
第一幕:奇妙な、オブジェ
舞台は、愛知県犬山市にあるアウトドア・ベース 犬山キャンプ場
アウトドア・ベース 犬山キャンプ場
リンク先 https://www.kirakira.net(HP)
Googleマップ https://maps.app.goo.gl/TrQmcrhZFueHygqr8
僕は慣れない手つきで、テントや、タープを設営する中、バズさんが、自信満々に、一枚の、風呂敷を、広げた。
中から、出てきたのは、100均で、買い揃えたであろう、数々の、キャンプ道具(?)たち。
そして、その中心に、鎮座していたのが、彼が、自作したという、「焚き火台」だった。
いや、あれは、焚き火台やない。一つの、芸術作品だ。
ひょろひょろと、長い、メタルラックの足。
その、天辺に、ボルトで無理やり、固定された、ステンレス製折りたたみ蒸し器。
高さは地面から40センチほどあり、あまりにも、重心が高く、不安定。そよ風が吹くだけで、倒れてしまいそうな、その、奇妙なオブジェ。
僕の市販の、どっしりとした、焚き火台の、隣で、バズさんの、その、作品は、異様な、オーラを、放っていた。
【実際のデイキャンプ風景】

第二幕:天才の、合理的な、説明
僕は、恐る恐る、彼に、尋ねた。
「なぁ、バズさん…。これ、焚き火台…やんな?なんで、こんな、背ぇ高いん?」
すると、彼は、得意げに、胸を張って、こう言うたんや。
「目線の高さに火があれば、合理的じゃん?」
…合理的?
僕は、一瞬、自分の、日本語能力を、疑った。
焚き火というもんは、地面の近くで、安定して、燃やすもんや。目線の高さにあったら、危ないだけやんか。
彼は、存在しない、問題を、解決するために、全ての、安全性を、捨て去ったのだ。
これが、彼の「俺流キャンプ」。
常識や、安全性よりも、「俺が、こう思うから」という、謎の、こだわりが、全てに、優先される、恐るべき、哲学の、誕生の瞬間だった。
帰る時にバズさんは焚き火台の感想を語ってくれた。
「今回の焚き火台はもう少し改良の余地があるな~。ちょっと重心が高かったのでもう少し工夫をしてみよう」と。
彼はあくまでも市販品を使わず、自分で作ったキャンプ道具を使いたいと言う目標があるようだった。
僕から言わせれば市販品を使った方が100億倍安定で安心なのに、バズさんはあまのじゃくなので納得するまで俺流を貫きたい男であった。
【完成した100均焚火台】

【まとめと考察】
結局、その日、僕は、彼の、その、芸術作品が、倒れるんやないかと、ヒヤヒヤしながら、キャンプを楽しんだ。
幸い、大きな、事故には、ならんかったけどね。
この出来事は、バズさんの、数々の、キャンプ伝説の、ほんの、序章に過ぎません。
彼は、この後も、常人の、理解を、遥かに、超える、「俺流」の、キャンプギアと、哲学で、僕たちを、驚かせ、そして、笑わせてくれることになる。
普通は、安全で、使いやすい、道具を選ぶ。でも、彼は、違う。不便で、危なくて、でも、『俺らしい』道具を、選ぶ。その、価値観の違いが、彼の、どうしようもない、魅力なんかもしれません。まあ、一緒に、キャンプに行く、こっちの身にも、なってほしいけどな!(笑)