キャンプ

【しくじり観察日記2】ポコさん、100均の芸術作品で焚き火に挑む。【俺流キャンプ伝説・第1話】

新たなる沼へ

愛知牧場での、衝撃の着火剤直塗り事件で、アウトドアの楽しさに、目覚めてしまった僕とポコさん。

▼あの伝説の着火剤直塗り事件を、ご存じない方はこちらをどうぞ

次なるステップとして、僕たちは「デイキャンプ」に挑戦することにしました。
ポコさんは「道具を持っていない」と言うので、僕が二人分の道具を用意。焚き火台、テーブル、そして体重100kg超のポコさんを支えられる耐荷重150kgのイスまで揃えました。

(それでも座るたびに“ミシミシ…”と悲鳴を上げていたけど…笑)

完璧な準備を整えて迎えた当日、ポコさんが高らかに宣言しました。

「俺も自分で揃えれる道具は、100均で揃える!」

バーベキューの道具を百均で? 僕は一抹の不安を覚えたものの、本人のやる気を止める理由もなく任せることにしました。
この一言が、後に伝説となる奇妙な事件の始まりでした。

犬山キャンプ場で遭遇した、100均自作の奇妙なオブジェ

舞台は、愛知県犬山市にあるアウトドア・ベース 犬山キャンプ場

アウトドア・ベース 犬山キャンプ場
リンク先 https://www.kirakira.net(HP)
Googleマップ https://maps.app.goo.gl/TrQmcrhZFueHygqr8

僕がテントやタープを設営している横で、ポコさんは自信満々に風呂敷を広げました。
そこから登場したのは、100均で揃えた数々のキャンプ道具(?)。

そして、その中心に鎮座していたのが彼自慢の自作品――「焚き火台」でした。

【完成した100均焚火台】

いや、あれは焚き火台じゃない。むしろ一つの芸術作品

ひょろひょろと伸びたメタルラックの足。その頂点にボルトで無理やり固定されたのは、ステンレス製の折りたたみ蒸し器。
高さは地面から40センチ。重心は高く、不安定。そよ風が吹いただけで倒れそうな奇妙なオブジェ。

僕のどっしり安定した市販品の焚き火台の隣で、ポコさんの作品は異様な存在感を放っていました。

【実際のデイキャンプ風景】

天才の、合理的な、説明

僕は恐る恐る尋ねました。

「なぁポコさん…。これ焚き火台だよね?なんでこんなに背が高いの?」

すると彼は胸を張って答えました。

「目線の高さに火があれば、合理的じゃん?」

……合理的?

焚き火は地面近くで安定させるもの。目線の高さに置いたら危険極まりない。
存在しない問題を解決するために、安全性をすべて捨て去る――これがポコさん流の哲学でした。

後日、彼はこう振り返りました。

「今回の焚き火台はちょっと重心が高かったな。改良の余地があるわ」

市販品を使えば100倍安全なのに、あえて不便で危険な“俺流”を追求する。これぞポコさんの生き様でした。

まとめと考察

その日、僕は彼の芸術作品が倒れやしないかとヒヤヒヤしながらキャンプを楽しみました。
幸い大事故にはならず、無事に一日を終えましたが、この出来事はポコさんの「俺流キャンプ伝説」のほんの序章に過ぎません。

彼はこの後も常人の理解を遥かに超える、「俺流」のキャンプギアと哲学で僕たちを驚かせそして笑わせてくれることになる。

ななかふぇ

ポコさんの行動には、つい笑ってしまう部分が多いけれど、同時に大切なことを思い出させてくれます。普通は安全で便利なものを選ぶけれど、彼は「自分らしさ」を優先して挑戦し続ける。結果は失敗しても、それを経験として楽しむ力があるんです。

読者のみなさんも、完璧さや効率だけを求めず、ときには不格好でも「自分のやり方」で挑戦してみると、新しい発見や思い出が生まれるかもしれません。失敗は笑いに変えられるし、そこから学びを得られる。そう思えば、人生はもっと豊かで面白くなるはずです。

▼次のエピソードはコチラ

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA