キャンプ

【しくじり観察日記10】友人の「理想の寝床」探訪記 ~テント、ハンモック、そして、マットを巡る、偉大なる迷走~【~俺流キャンプ伝説・第9話~】

ポコさんのこだわりは一般人から斜め上をいくものばかりです。変人を自覚している僕でさえ疑問に思うことがたくさんあります。

▼前回のエピソードはコチラ

はじめに:彼の、終わらない旅キャンプ沼へ見事にハマるポコさん

あなたは、キャンプで、一番、大事なものは、何だと思いますか? 焚き火、料理、仲間との語らい…。人それぞれ、答えは違うでしょう。

しかし、僕の親友、友人のポコさんにとって、それは、ただ一つ。「寝床」でした。 彼の、快適な眠りを求める、その、終わりのない、壮大な旅の始まりを、ここに、記そうと思います。

テント探しの旅

彼の、輝かしい「テント」遍歴は、まさに迷走そのものでした。全ては、僕とのキャンプで経験したタープ泊から始まります。

「タープはコンパクトだけど、設営が面倒だ」と感じた彼は、次なる安住の地を、テントに求めたのです。

巨大ポップアップ式テント期

最初に彼が手に入れたのは、5人用の巨大なポップアップ式テントでした。
「大きい方が快適」という、あまりにも安直な理由で選ばれたその城は、しかし、たった一度の使用で、彼の前から姿を消します。

理由は、圧倒的な「後片付けの面倒さ」。ベランダのない彼のアパートでは、巨大なテントを干すことすらままならなかったのです。

▼実際のポコさんが使ったクソデカポップアップテント

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ソロテント二刀流期

次に彼が編み出したのは、同じツーリングドームテントを2つ用意して、「一つは寝る用、一つは荷物用」という、常人には理解不能な、ポコさん独自の理論でした。

「寝る時に、使わなくなったキャンプギアを、いちいち車に積まなくてもいいように、ソロテントを二つ使えば解決する!」と。

キャンプサイトに、同じソロテントが二つ並ぶ、その異様な光景を、僕は、ただ、呆然と眺めるしかありませんでした。
(寝る前に、使わなくなったギアを車に積めば、全て解決するのに!というツッコミは、僕も含めて、読んでいるあなたも、思ったはずです)

実際のキャンプの様子

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※このサイトは車を横付けできる

再び、巨大テント期へ

そして、最新のテント事情は、こうです。「前のポップアップ式は、メンテナンスが面倒だった」。

今度のは、「自立式のトンネルテントだから、床がなくて大丈夫!」という、よくわからない理由と共に、またしても、巨大なトンネル型テントを購入。

床がないだけで、大きさも、面積も、十分にメンテナンスが大変なことは、火を見るより明らかなのですが…。

このテントが、今後、どのような運命を辿るのか、僕は、今から、楽しみでなりません。このテントのエピソードはまだできていないので、実際にキャンプに行った時にお届けします。

画像引用元:GOGlamping公式サイト

ハンモックという名の、儚い夢

テント探しの旅に疲れ果てた(あるいは、ただ飽きた)彼が、次に見つけた新しい「夢」。それが、「ハンモック泊」でした。 キャンプと言えばハンモック。

その、安易な憧れだけで、彼は、林間サイトのないキャンプ場のために、わざわざ自立式のスタンドまで購入しました。

しかし、その儚い夢は、たった一夜で、打ち砕かれます。フワフワとした寝心地の悪さと、山の夜の厳しい寒さで、一睡もできず、彼の心は、完全に折れてしまったのです。

あれだけ憧れていたハンモックは、翌週には、もう彼の部屋から姿を消していました。

その時の詳しいエピソードはコチラ!

実際のハンモック泊の様子

マット探しの、小さな迷宮

そして、彼の探求は、さらにミクロな世界、「マット」へと向かいます。

エアベッド期

まず彼が試したのは、中華製の安いエアベッドでした。しかし、彼の100kg近い体重は、その安価な製品には、あまりにも荷が重かったようです。

一晩で空気は抜け、ぺしゃんこに。彼は、自分の体重のせいか、商品のせいか分からず、ただ嘆いていました。

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インフレーターマット期

次に、インフレーターマットに手を出すも、値段をケチって、自分の大きな体よりも、明らかに小さいサイズを購入。

体がはみ出てうまく眠れず、結局、大きいサイズを買い直すという、典型的な「安物買いの銭失い」を、彼は、見事に、披露してくれたのです。

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【まとめ】彼が、本当に探しているもの

彼の、テントと、ハンモックと、マットを巡る、この、偉大なる迷走の旅。 読者の皆さんは、もう、お気づきでしょう。彼が、本当に探しているのは、「理想の寝床」ではありません。 「新しいギアを買うための、理想の言い訳」と、「失敗した時に、語れる、面白い物語」なのです。 彼の、尽きることのない物欲と、承認欲求(?)の物語は、これからも、まだまだ続いていくのでしょう。

ななかふぇ

彼のギア選びのアイデアはひそかに楽しみにしている部分もあります。その、失敗を恐れない(というか、何も考えていない)姿勢だけは、少しだけ、見習いたいような気もします(笑)。まあ、僕は、絶対に真似しませんけどね!いつになったら彼のキャンプスタイルは定着するのか…。僕は、最後まで、見守りたいと思います。

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