はじめに:希望に満ちた、計画
旅の計画は、いよいよ「ホテルの予約」へと進んでいました。 この、一番大事な役目を任されたのは、またしても、我らが友人B(以下、バズさん)です。彼は、自分が勤めている会社の福利厚生を利用して、宿泊代を全額負担してくれると提案してくれました。
「おぉ!それはありがたい!じゃあ、バズさんにホテルの予約をお願いするね」
「いいよ、いいよ。ななかふぇさんには、いつもお世話になっているしね〜」
彼は、僕に迷惑をかけているから、せめてもの恩返しのつもりで、このように提案してくれたのです。(いつも、面白いネタを提供してくれているから、別にいいのに…)と、思いつつも、僕は彼の提案を受け入れることにしました。
2025年の冬コミケは、12月30日(火)から12月31日(水)までの2日間、東京ビッグサイトで開催されます。 僕の予想では、初日の方が混み合うため、2日目に参加した方が、初心者の僕たちにとっては、難易度が低くなりそうだと考えていました。
大晦日ということもあり、交通機関も比較的空いているかもしれません。 この作戦を、僕はバズさんに伝え、彼も「そうだよね。僕もコミケは二日目の方がなんとなく空いてそうな気がする」と、納得していました。 この話の流れから、ホテルは当然、30日と31日に宿泊するものだと、僕は信じて疑いませんでした。
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衝撃の、報告
しかし、数日後。バズさんからLINEで届けられたのは、衝撃の報告でした。
「ホテル予約取れたでー」 僕は喜びました。「おお!やりますねぇ!」と。
しかし、その喜びは、次の一文で、凍りつくことになります。
「12月29日〜12月30日で、予約したで」
…ん? 僕の頭の中は、ハテナマークでいっぱいになりました。
(ちょっ…なんで日程が変わってるんだ?w 予定では2日目にコミケ参加だったのに、なんで1日目になってるんだ!www)
慌てて、バズさんに確認すると、「コミケって31日じゃないの?初日にコミケってこと?」という問いに、彼は、悪びれる様子もなく、こう返信してきたのです。
「コミケの初日に参加」と。
書き換えられた、歴史
彼は、自分の都合のいいように、歴史を書き換えていたのです。 僕は、すぐに全てを察しました。「毎年、バズさんは大晦日は実家で過ごしたい。だからホテルは29日と30日で取ればOK!」と。
彼は、悪気が100%なくて、自分の都合の良いように、スケジュールそのものを、書き換えてしまったのです。
ここで、また議論するのも、もう面倒くさい。 僕は、大きなため息一つついて、「そっかぁ…」と、その理不尽な運命を、静かに受け入れました。 (また変更するのも手間をかけさせるし、バズさんがホテル代を出してくれるなら、ここはスルーした方がよさそうだ)
こうして、僕の記念すべき初コミケは、バズさんの壮大な勘違いによって、強制的に「初日デビュー」が決定しました。 お目当てのサークルがあるわけでもなく、記念参加のようなものだからと、自分を納得させるしかありませんでした。
【まとめと、僕のコメント】
後日、バズさんと食事に行った際に、この件を問い詰めたら、思い当たるフシがあったらしく、「まじかぁ〜。そう言われたらそんな気がする…」と、分かりやすく頭を抱えていました(笑)。
友達との、大切な約束ですら、自分の都合で、無意識に、ねじ曲げてしまう。悪気がないからこそ、タチが悪い。 彼の、その、あまりにも、自分に正直な生き様は、時に、僕たちを、振り回しますが、それもまた、彼の魅力の一つなのかもしれません。
僕の、初めてのコミケが、こんな形で始まるとは、夢にも思いませんでした(笑)。でも、彼がホテル代を出してくれるというので、今回は、文句を言うのをやめました。これもまた、忘れられない、面白い思い出の一つです。皆さんも、友人との旅行計画は、入念な確認を、お忘れなく!
つづく

