キャバレー花園

第3夜・友人、花園3連闘で有終の美を飾る。~伝説の三連闘~【花園編その6】

友人B(以下、バズさん)の、伝説のキャバレー花園・水着イベント三連闘も、ついに最終日を迎えました。

前夜、新たな欲望の扉を開き、完全に理性のタガが外れてしまったポコさん。

その日の朝、グループLINEに通知が届きました。それは、出勤前の彼から届いた
「昨日が幸せすぎて今日が辛い」という、あまりにも正直な、悲鳴でした。

しかし、起きた瞬間から彼はすでに今夜もフィーバーすると心に決めていたのです。仕事のストレスは花園とみりあちゃん(仮名)で解消せねば…と。

有終の美と、塩粥の誓い

その日の夕方、僕は、LINEで彼に尋ねました。

「今日も元気に花園に行くの?」と。 すぐに既読が付いて返ってきたのは、
「向かってるで」という、力強い、一言。 彼は、宣言しました。

「最終日はもちろん、みりあちゃんで有終の美を飾るで!明日からは3食塩粥生活や!」

その、あまりにも、悲壮で、そして、滑稽な覚悟。
バズさんは明日からの1ヶ月の食費を全てキャバレー花園に注ぎ、今日という日を楽しもうという、どうしようもない決意をしました。

僕は、彼の、その、未来を考えないピーターパン精神に、最後の一押しをすることにしました。

「今日で最後のイベントだから、3セット位楽しもうぜ。後の事はその時考えれば大丈夫。後で後悔しないように生きるのが大事だ(笑)」

遊びたい気持ちと、お財布事情

僕の、悪魔のささやきに、彼の心は、激しく揺れ動きます。

「当たり前だよなぁ?って言いたいけど、明日は現場対応とかあるから、2セットが限界やな…」
「気持ちはスタートラストで行きたいんだけど、流石にねぇ?」

彼の、か細い理性が、必死に、抵抗していました。 どうやら、バズさんのお財布事情という現実が彼の欲望を満たすことができないようでした。

本当は3セット行きたいところですが、どうしてもバズさんには2セットが限界のようでした。

そして、最終的にバズさんはみりあちゃんを指名して合計2セットのみ楽しんで帰ったようです。

次の日の仕事のことを考えてなのか、さすがにお金に余裕が無くなってきたのか…。(多分両方だと思います)

夢の終焉

LINEで僕が帰りの締めに何を食べたかを確認をしました。

「最後の晩餐は何食べたん?」ポコさんは意外な答えを返してきました。

「昨夜は…何食ったかなぁ…そうだ、店で赤ウインナーばっかり食ってたわ。」

ポコさんはその時はハッキリ言いませんでしたが、本当は締めにラーメンとか食べたかったんだろう。
けど、財布に余裕がなく、キャバレー花園で追加料金無しで食べられるおつまみばかり食べて腹を満たしていたんだろうと、僕は予想しています。

さらに夢から覚めた現実を知ったポコさんの一言が切なすぎました。

「あと、次の日が仕事の時は飲まないのが1番やね。(二日酔いで)今朝、起きたくなかった…」

だけど、「みりあちゃんのおっぱい見れた!触れた!水着イベント最高!」という、あまりにも、純粋な、喜びの報告だけが、その夜の、全てを物語っていました。

未来の自分はどこかの他人

そしてポコさんは、キャバレー花園へ三日連続で遊びに行く、壮大な祭りが終わりました。その横で僕は冷静にポコさんが使ったであろう合計金額を、勝手に計算をしました。

キャバレー花園代 3日間合計8セット 計50,000円(推定)
電車代  3日間 計3,420円
締めのご飯代 計4,000円
合計 57,420円

彼の財布からは、6万円近くの大金が消え、彼の体には、大量のアルコールと炭水化物が蓄積されたことでしょう。

そして、未来の彼には、「塩粥生活」と、「先延ばしにされた借金返済」という、重い現実が、のしかかります。

彼が、その全てと引き換えに手に入れたのは、一瞬の、泡のような、夢見心地の時間だけ。

この三日間で、彼は、臆病なピーターパンの皮を脱ぎ捨て、真の「欲望のピーターパン」として、完全に、覚醒したのです。

あまりにも、悲しくて、滑稽で、そして、人間臭い、伝説の三日間でした。

※LINEのやり取りは全て原文のまま使用しています

ななかふぇ

彼の、この、どうしようもない、生き様を見ていると、一体、人生の『正解』とは、何なのだろうと、考えさせられます。

アラフォーのおじさんが、無邪気に欲望をさらけ出せるということは、人生を謳歌しているようにも見えます。

その日限りの、幸せを得るために、未来の自分を犠牲にする生き方は、今後、確実に苦労や負債を抱えることになるので、普通の感覚であれば我慢するところなのですが、ポコさんは刹那主義という生き方を一貫しているのが素晴らしいところです。

でも、僕はこのまま、変わらないポコさんでいてほしいと、願っているのです

おしまい

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