はじめに:越えられない、一線
友人ポコさんのみりあちゃんへの恋物語。 一度は、デートの約束を、自らの手でキャンセルするという、最悪の選択をしてしまった彼。
しかし、彼の心の中では、まだ、彼女への想いが、くすぶり続けていました。
これは、その、くすぶる炎が、なぜ、再び燃え上がることなく、消えていってしまうのか。その、根本的な理由が、明らかになった夜の物語です。
第一幕:当たり障りのない、会話
舞台は、再び、キャバレー花園。
デートは行けなかった(行かなかった?)後日、僕はポコさんと一緒にキャバレー花園に行きました。
みりあちゃんを目の前にして、肩に手を回したり、ポコさんは、楽しそうに、しかし、どこか、当たり障りのない会話を続けていました。
その横で、僕は、静かに、二人を観察していました。 (このままでは、何も、進展しない…) そう感じた僕は、親友のために、そして、もしかしたら、ただの好奇心から、自ら「見本」を見せることにしたのです。
第二幕:禁断の、質問
ポコさんとみりあちゃんが楽しそうに会話している、タイミングの良いところで僕は、みりあちゃんに、こう切り込みました。
「みりあちゃんって、パイパンなん?」と。
その、あまりにも単刀直入な、下ネタ全開の質問。普通の男なら、口が裂けても言えません。
しかし、みりあちゃんはプロ。動じることなく、笑顔で、正直に答えてくれました。
僕はさらに、隣についてくれたキャストに話を振り、貴女はどうなっているかと聞き出し、さらにみりあちゃんの胸の大きさ、乳首の色と大きさについてなど、セクハラ全開の会話を畳み掛けていきます。
結果、下ネタトークは大盛り上がりになりました。
さらに僕がいつも使っているマジックをいくつか見せて、自然に相手の身体に触れる。
おしぼりで男性器の形を作り、鉄板トークを披露する。
今までおとなしくしていた僕が、これでもかと女の子と会話をして、盛り上るにはこうやるんだぞ、と自ら実践をしてポコさんにみせました。(もちろんシラフの状態で)
その一部始終を、隣で見ていたポコさん。 彼の顔は、驚きと、羨ましさと、そして、自分の不甲斐なさで、複雑な顔になっていました。 そして、ぽつりと、こう呟いたのです。
「俺でもそんなこと聞けないのに…」と。
【まとめと、僕のコメント】
そう、これこそが、答えでした。 女の子を口説くには、時に、常識を壊すほどの、大胆な一歩が必要です。
モテる男は初めからモテていたわけじゃありません。顔がいいからモテるのではなく、相手を楽しませたり、心を開かせる距離感をうまく保ちつつどうすればいいのか常に考えています。
僕は本を読んだり、たくさんの女性と遊んだりしたことで色々学んできました。
恋愛では傷つくことを恐れず、相手の懐に飛び込む勇気がいるのです。
女性も傷つきたくないから守りに入ります。だから男性が自分から行動をして、女性を傷つけないように自分から立ち回る。
女性にフラれても死なないから大丈夫。ちょっと傷つくだけ。誰もがわかっている事です。
僕には経験値という頑丈な盾がある。 でも、ポコさんには、経験の盾すら持っていない無防備の兵士です。
彼にとって、キャバレーは、お金を払うことで、安全が保証された場所。その、安全地帯から、一歩でも外に出て、自分が傷つくかもしれないリスクを、彼は、決して、取ろうとはしないのです。
だから、彼の恋はいつも始まる前に終わってしまう。 この夜僕は、彼のあまりにも悲しい恋の、結末を見てしまったような気がしました。
彼が、臆病なのは分かっていました。でも、ここまでとは…。彼がこの心の壁を、乗り越える日は来るのでしょうか。
ちなみに世の中の女性が考える優しい人の理想像は、
『清潔感があるのは前提で、私と同じ位気遣いができて、同レベル以上の経済力や知性、外見と会話力があって、頼りがいのある男性が最低ライン。さらに褒め上手で私の自己肯定感を高めてくれて、気配りが行き届いている。女性をイラつかせる発言はせずに、ちゃんとエスコートしてくれる人』
を要約して世間で女性がよく言う優しい人です。これを理解すれば簡単に女の子にモテることができます。
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