キャンプ

【しくじり観察日記5】自作オイル缶ストーブが灼熱地獄!友人が火傷した10フレームの悲劇 【~俺流キャンプ伝説・第4話~】 

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僕の親友・ポコさんとのキャンプは、いつも予測不能なハプニングの連続です。
前回のキャンプでは「ハンモック泊」に挑戦し、寒さ対策を怠って凍えるという壮絶な失敗を経験しました。

▼前回のエピソードはコチラ

その失敗を経験したポコさんが、次に目指したのは言うまでもなく「暖かさ」でした。

しかし、彼の思考回路は常に極端から極端へと振り切れます。中途半端な暖かさでは満足できない。

彼が求めたのは、「圧倒的な暖かさ」。ただ、それだけだったのです。

この彼の極端すぎる目標が、またしても僕たちを新たな悲劇(いや、喜劇か?)へと導くことになります。

怪物、現る。DIYオイル缶ストーブ

僕たちは愛知県豊田市にある、いきつけのキャンプ場、「アウトドアガーデンいなぶ」に向かいました。

アウトドアガーデンいなぶ(リンク先)
【HP】https://www.oinabu.net/
【GoogleMap】https://maps.app.goo.gl/bkgBAp2QuGg6kFZU8

そしてキャンプ当日。ポコさんが自信満々に披露した新しい秘密兵器。
それは、なんと20リットルの巨大なオイル缶を改造した、手作りのストーブでした。

その燃焼効率は驚くほど高く、火をつけるとあっという間に周囲は灼熱地獄と化しました。

冬の寒さなど微塵も感じさせないほどの暖かさだったことは間違いありません。

しかし、その代償はあまりにも大きかった。薪はまるで紙のように燃え尽き、火力調節など夢のまた夢。

とてもじゃないですが、このストーブの上で料理をすることなど不可能だったのです。

▼実際のDIYオイル缶ストーブ。反射板もあり、本当に暖かかったのですが…。

僕から見ればデメリットだらけの代物。 しかし、ポコさんはこの怪物のようなストーブをいたく気に入った様子でした。

彼にとっては、「めちゃくちゃ暖かい」というたった一点の長所が、他の全ての欠点を補って余りある最高の価値だったのでしょう。

その結果、彼はこの「暖を取るためだけ」の巨大なオイル缶の隣に、調理用の別の小さな焚き火台を置くという、なんともアンバランスなスタイルでその夜を過ごすことになったのです。

熱い網と、避けられない10フレームの悲劇

夕食の準備のため、ポコさんが取り出したのは、ガスバーナーと、バーナーパットでした。

▼バーナーパット

彼は、その網の上で、お湯を沸かしていた。調理も終盤に差し掛かり、あたりには、美味しそうな匂いが漂っていた、その時でした。

「あっつ!!!!」

静かなキャンプ場に、ポコさんの悲痛な叫び声が突然響き渡りました。 何事かと慌てて彼の方を見ると、彼は指を握りしめ、顔を歪めて痛みに耐えています。

どうやら彼は、まだ真っ赤に熱を帯びていたそのバーナーパットを、反射的に素手で掴んでしまったらしい。

僕はすぐに彼を炊事場に連れて行き、冷水で冷やし、持っていた保冷剤を渡して応急処置をしました。

そして、落ち込む彼に、僕だからこそ言える最高の慰めの言葉をかけたのです。

僕もやったことあるよ。それ、格闘ゲームで言うところの『10フレーム』みたいなもんで、見てから反応できないんだよね」と。

格闘ゲームが好きなポコさんは、そのマニアックな例えの意味をすぐに理解し、少しだけ心が救われたようでした。

※読者の皆様へ:ちょこっと解説

格闘ゲームを知らない方に説明すると、「1フレーム」は、「60分の1秒」のこと。

つまり、「10フレーム」というのは、およそ【0.17秒】という、人間の反射神経では、どうしようもない時間なのです。

分かりやすく言うと、「熱い!と気づいた時には、もう、指が、鉄板にくっついている状態」。

だから、ポコさんが、手を離せなかったのは、当たり前のことだったのです。

【まとめ】失敗を、笑いに変える、友情

極端な暖かさを求めた結果、調理が不便になり、その不便さが火傷という痛い代償を生んでしまいました。

ポコさんのキャンプはいつも何かが起こります。でも、最後には僕たちの間で笑い話に変わってしまう。

それこそが、僕とポコさんのキャンプの醍醐味なのかもしれません。

彼の常識の斜め上を行く発想と、それを上回るドジは、僕たちのキャンプの何よりも面白いスパイスなのです。

今回もまた、笑いと少しの教訓(?)を胸に、僕たちは次のキャンプへと向かうのです。

▼実際のキャンプの様子を紹介

ななかふぇ

オイル缶ストーブは確かに暖かかったですが、燃費の悪さや調理のしづらさ、そして火傷のリスク…問題点は山ほどありました。
それでも、失敗しても笑い飛ばせるポコさんの姿には、不思議と学びがあります。

読者の皆さん、キャンプは自然相手だからこそ「安全第一」であるべきです。火の扱いひとつで楽しい思い出が危険に変わることもあります。
でも同時に、失敗を恐れず挑戦することでしか見えない景色もあるのかもしれません。

――「安全を守りつつ、失敗を笑いに変える」。
これが、ポコさんから学べる一番の教訓なのだと思います。

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