キャンプ

【しくじり観察日記8】キャンプ失敗談・友人が風速7mの嵐でソロキャンプ!テントに穴が開いても心は折れない話【~俺流キャンプ伝説・第7話~】

前回のもつ鍋ひっくり返しちゃった事件から、数日がたった2025年2月。

▼前回のエピソードはコチラ

僕の親友、友人ポコさんは、時々自ら嵐の中に飛び込んでいくような、無謀な挑戦をすることがあります。

季節は真冬の2月。 場所は、吹きっさらしの海辺のキャンプ場、愛知県美浜町にある浜オートキャンプ場。 そして、天気予報は風速7メートルを超える大荒れの予報

そんな、全ての死亡フラグが完璧に揃った日に、ポコさんが記念すべき「初ソロキャンプ」に挑もうとしていました。 これは、そんな無謀な男の挑戦の記録です。

浜オートキャンプ場
【HP】 https://n8qt1.crayonsite.net/
【GoogleMap】 https://maps.app.goo.gl/LN3B1XVpsyMFuUnYA

賢者の忠告と、愚者の楽観

「強風のキャンプは、本当に大変だよ?」
強風の中でのキャンプがどれだけ危険か。僕は経験上それをよく知っていました。

僕は彼に軽く忠告しました。しかし、彼はそれを軽く聞き流し、「大丈夫、大丈夫、なんとかなるでしょw」と言い張ります。

その時、僕の心の中にちょっぴり意地悪なプロデューサーとしての視点が芽生えたのを、正直に告白します。

(まあ、彼が自己責任で大変な目に遭うのも、面白いエピソードになるかもしれないな…)と。

▼当日の天気予報。時間をずらして保存しているので多少のズレはご容赦を。

風と炎と、穴の開いた黒いテント

キャンプ当日。僕が天気予報をチェックすると、案の定、現地は風速10メートル近い暴風が吹き荒れていました。常識的に考えれば中止一択の状況です。

しかし、ポコさんは違いました。 キャンプ場に到着し、その強風を肌で感じながらも、「キャンプをしたい」という子供のような純粋な気持ちが、全ての理性を上回ったのです。彼は、決行しました。

初めてのソロキャンプということもあり、彼のテンションは最高潮。Twitterには、キャンプ場の様子や、調理風景の画像が次々とアップされていきます。その中には、あの伝説の手作り巨大オイル缶ストーブでチキンを焼いている写真もありました。

伝説のオイル缶ストーブも登場。嵐の中でも楽しそうです。

そして夜。少しだけ風が収まった隙に彼が念願の焚き火を始めた、その束の間の平和な時間。

しかし、その平和を切り裂くように突風が吹き、焚き火の火の粉が彼のお気に入りの黒いテントに襲いかかりました。悲劇の瞬間でした。

正常性バイアスと、眠れない夜

ポコさんは就寝の時間になったのでテントに入り寝ようとしました。しかし、風が収まる様子はありません。

楽観主義のポコさんは、テントを補強するためのガイロープすら設置していませんでした。頼れるのは、地面に刺さった数本のペグのみです。

※ガイロープとは、テントやタープを地面に固定するために使用するロープのことです。別名「張り綱」とも呼ばれ、テントやタープの設営に欠かせないアイテムです。

風でテントがバタバタと今にも引き裂かれそうな音を立てる中、彼はヒヤヒヤしながら寝ようとしました。 (まあ、テントが飛んでいくなんて最悪の事態にはならんから、大丈夫やろ…)

彼は、お得意のスキルを発動させます。危機が迫ると「自分は大丈夫」と思い込むことで自分を安心させる「正常性バイアス」。

非常時に最も危険なその思考回路で、彼はその夜を乗り切ろうとしたのです。

しかし、テントが風で煽られバタバタとうるさくて、結局ほとんど眠れなかったようです。

【結末】終わり良ければ、全て良し…なのか?

そして翌朝。強風はまだ止んでいませんでした。 しかし、ポコさんの心は、初めてのソロキャンプを生き残った、謎の達成感で満たされていました。

美しい海岸に浮かぶ朝日を眺めながら、彼が朝食に選んだのは、赤いきつね(デカ盛り)
朝からよく食べる男です。

▼嵐の後の朝日に照らされながら、赤いきつね(デカ盛り)を食す。

テントに穴が開き、一睡もできず、自然の猛威にただただ翻弄されただけの一夜。 しかし、物語の最後、彼はこう締めくくったのです。

でも、キャンプは楽しかったから、また行きたいなぁ」と。

彼の、その常人には理解不能な「鋼のメンタル」。 どんな逆境や失敗も、彼の「楽しい」という感情の前では無力化されてしまうのです。 その、あまりにもポジティブすぎる魂こそが、彼を最高の「喜劇役者」にしているのだと、僕は改めて思いました。

ななかふぇ

彼のこの懲りない心には、呆れるのを通り越して、もはや尊敬の念すら抱いてしまいます(笑)。 でも一つだけ言えるのは、彼のこのどうしようもない明るさが、僕たちの友情を支えているということなのかもしれませんね。

「さすがポコさんやなぁ…」こんなセリフを、僕は何度も呟いてしまいますw

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