序章:冬キャンプの夕暮れ、忍び寄る「危険」
前回の大騒動、ポコさんがシメのラーメン目前で「もつ鍋」をひっくり返し、大地に還した同じ日の出来事。
▼前回のエピソード(第6話)
目次
はじめに:笑い話じゃ済まない“冬キャンプの夜”
舞台は、僕たちのお気に入り、愛知県豊田市にある「アウトドアガーデンいなぶ」。
吐く息が、街灯の明かりでハッキリと白くなる、静かで美しい冬の夕暮れ時でした。
車の外気温度計は、すでに「2℃」を指しています。
これから朝方にかけて、間違いなく氷点下まで冷え込むでしょう。
パチパチと、心地よく燃える焚き火を囲み、僕、ななかふぇと、ポコさんは、二人だけの時間を満喫していた。
この、空気が張り詰めたような静けさが、冬キャンプの醍醐味です。
僕が作ったアヒージョと、バゲット。
そして、ポコさんが得意げに差し出す、濃いめのハイボール。
「いやー、冬キャンプって静かで最高だね、ななかふぇさん」
「本当にね。空気が澄んでて気持ちいい。アヒージョ熱いから気をつけてよ」
「うまっ!アヒージョうまっ!」
最高の夕暮れ時が、静かに、そして、穏やかに流れていく。
――はずだったのです。
この夕暮れ時、ポコさんの「しくじり」が、いつもの「爆笑」では済まされない、「命の危険」を伴う領域に足を踏み入れることになるとも知らずに…。

体験談(本編):饒舌な男と、突然の沈黙
止まらないアルコールと、饒舌な男
その日のポコさんは、何かに取り憑かれたように、ハイペースでハイボールを煽っていました。
ウイスキーのボトルが、見る見るうちに軽くなっていきます。
日頃、仕事で溜まったストレスが、アルコールの力と共に、解放されていくのかもしれません。
「いや~今日は本当にたのしい…!」
「ななかふぇさんとこうやって焚き火してるのが、一番幸せや…」
「ほんと、生きててよかった…」
呂律(ろれつ)が怪しくなってきても、彼は、本当に楽しそうに、饒舌に、語り続ける。
(そして、さっきも聞いた「一番幸せや」という話を、5分おきに3回くらいループし始める)
酒を飲まない僕は、ノンアルコールビールを飲みながら、
(まあ、彼が楽しいなら、それでええか…)
(しかし、ちょっと飲みすぎじゃないか?)
と、彼の暴走を、半ば呆れながらも、微笑ましく見守っていました。
それが、この後、起こる、悲劇の、序章とも知らずに…。
突然の沈黙、そして「寝落ち」
日もすっかり落ち、僕が薪を一本くべた、その時。
あれだけ、賑やかだったポコさんの声が、ふと、途切れた。
(あれ?ついに燃料切れか?)
静寂。
聞こえるのは、薪がはぜる音だけ。
僕が、ふと彼の方を見ると、そこには、信じられない光景が広がっていました。
イスに座ったまま、
口を半開きにし、
首をカクンと垂らし、
さっきまで焚き火をいじるのに使っていた火吹き棒を、まるで王笏(おうしゃく)のように右手に握りしめたまま、
完全に『寝落ち』している、ポコさんの姿が!
氷点下に近い寒空の下、焚き火の前で、あまりにも無防備に眠る、体重100kg超の巨大な友人。
静かなキャンプ場に、彼の、かすかないびきと、燃える焚火の音だけが響いていました。
(おいおい、マジか…)
(こんなところで寝たら、風邪ひくぞ…)
僕は最初、そう軽く考えていました。
写真を一枚撮って、笑い話にしてやろう、と。
この時、まだ「冬キャンプでの泥酔・寝落ち」が、どれほど危険なことかを、本当の意味で理解していなかったのです。

教訓:冬キャンプの危険と「低体温症」の恐怖
弟者の救出作戦と、兄者の心の葛藤
その瞬間、僕の心の中で、天使と悪魔が、激しい議論を始めました。
悪魔:「おい、ななかふぇ。これは、チャンスやないか?ブログの神が降りてきたで。このまま、放置してみろ。明日の朝、カチコチに凍った、ポコさんが見れるかもしれへん。『ポコさん、氷漬けになる』。最高の見出しやないか!話しのネタとしては、最高やで!」
天使:「いやいやいや!さすがに、それは人として、どうなん…?冗談抜きで死ぬぞ?ここで、見捨てたら、一生、恨まれるで…?というか、普通に犯罪や!」
最高のエンターテイメントと、親友の安全(と僕の未来)を天秤にかける僕。
しかし、その時、僕は気づいてしまった。
彼の顔が、焚き火の赤色を差し引いても、異常に赤黒く、むくんでいることに。
そして、かすかないびきが、なんだか苦Sそうに聞こえることに。
(…あれ、これ、もしかしてヤバいやつか?)
そうです。
冬キャンプでの「泥酔・寝落ち」は、ただの「風邪ひくぞ」レベルの話ではありません。
アルコールを摂取すると、血管が拡張して体がポカポカするように感じますが、それは「体の中心部の熱を、皮膚表面から外気に放出している」だけ。
本人は酔っていて「暖かい」と錯覚していますが、体温は急速に奪われています。
そして、そのまま「低体温症」に陥る。
寒さを感じないまま、意識を失い、最悪の場合、命を落とす。
これは、ソロキャンプなら、即「死」に直結する、最も危険な行為の一つなのです。
これは「ネタ」じゃない。「危険」だ
僕の背筋が、ゾッとしました。
(ネタとか言うてる場合ちゃうかった…)
(ポコさん、マジで死んでしまうかもしれん)
もしこれがソロキャンプで、僕がいなかったら、彼は本当に朝、動かなくなっていたかもしれない。最高のエンターテイメント(悪魔のささやき)を振り払い、親友の安全(天使の叫び)を天秤にかけ、僕は、仕方なく(半分、残念に思いながら)、彼を車で寝かせることを決意したのです。
まず、彼の車のエンジンをかけ、暖房をMAXにして車内を温める。
そして、問題の、巨体を起こすために、肩を激しく揺さぶる。
「ポコさん!ポコさん!起きろ!死ぬぞ!」
「んあぁ……? もういいよ…」
「ここで寝るから大丈夫…ほっといていいよ…」
むにゃむにゃと、寝言を繰り返す、ポコさん。
(ダメだ、完全に意識が飛んでる)
(もー!めんどくせぇなぁ!この、どうしようもない、弟者は!ww)
心の底から、そう叫びながらも、僕は、なんとか彼を(半ば引きずりながら)揺り起こし、車まで、その100kg超の「濡れた布団」のような巨体を、誘導し、押し込む。
「う、うん…ごめん…」
「おやすみ…」
バタン、と車のドアを閉め、ようやく、ミッションは、完了した。
ふぅ…。
一人になった僕は、静けさを取り戻したキャンプ場で、ゆっくりと、自分のための、焚き火を楽しんだのだった。
(正直、ちょっとホッとしたのは内緒だ)
【結末】素直な謝罪と、いつもの夜
2時間ほど経った頃だろうか。
僕が焚き火を終え、テントに入ろうかと思った時。
ゴソゴソと、ポコさんが車から這い出してきた。
彼は、まだ寝ぼけながらも、自分が何をしでかしたかを全て察し、少しだけ、照れくさそうに、こう言った。
「…いやー、ありがとう。迷惑かけて、ごめんね…」
「寒かった…。車じゃなかったら、ヤバかったかも…」
その、素直な謝D罪に、僕はこう答えた。
「ポコさんを、フォローするのは、いつものことじゃん(笑)」
「でも、マジで危なかったんだからね?ソロキャンプなら死んでたよ?」
僕は、冗談交じりに、そう返した。
そして僕たちは、また静かに、二人だけの、キャンプの夜を楽しんだのだった。

おすすめ商品(アフィリテイション導線②):冬キャンプの「危険」を回避する安全対策
今回のポコさんの「泥酔・寝落ち」失敗談。
笑い話で済みましたが、一歩間違えば本当に危険でした。
特に、ソロキャンプでこれ(泥酔・寝落ち)をやったら、誰も助けてくれません。
冬キャンプの危険から命を守るための、安全対策アイテムを紹介します。
1.【安全な暖かさ】フリースチェアカバー
ポコさんのように、イスに座ったまま動かなくなるのは、本当に危険です。
お尻や背中から、どんどん熱が奪われていきます。
せめてもの対策として、お手持ちのアウトドアチェアに被せるだけの「フリースチェアカバー」がおすすめ。
裏面がアルミシートになっているものなら、冷気を遮断し、お尻からの底冷えをかなり軽減してくれます。
「ちょっと寝落ち」が命取りにならないよう、最低限の防寒はイスにも施しましょう。
2.【寝落ち対策】USB/DC給電 電気ブランケット(電気ひざ掛け)
焚き火の前での寝落ちは、低体温症だけでなく「火傷」や「引火」の危険もあります。
火から離れても安全に暖を取れるアイテムが必須です。
ポータブル電源があるなら「電気ブランケット」は最強の味方。
USB給電で使え、すぐに暖かくなります。
「ちょっと寒いな」と思ったら、焚き火に近づくのではなく、これを羽織る。
ポコさんが火吹き棒の代わりにこれを握りしめていれば、僕も安心して放置…いや、見守れたかもしれません(笑)
3.【泥酔対策?】ウコンの力
ポコさんのように、冬キャンプの解放感でハイペースで飲んでしまう…。
その気持ちは、わかります(僕は飲みませんが)。
これは「泥酔対策」や「低体温症対策」では、まったくありません。
ありませんが、ポコさんのように肝臓を酷使している自覚があるなら、せめてもの「気休め」として、お酒を飲む前に一本いかがでしょうか。
主成分のクルクミンが、二日酔いや肝機能のサポートをしてくれる…かもしれません。
「これを飲んだから大丈夫」ではなく、「これを飲んだから、今日はこの辺でやめておこう」という、理性のリミッターとして使うのが、正しい使い方です。
まとめ:冬キャンプの危険と、介抱の醍醐味(?)
ポコさんは、悪気なく、常に、僕の想像を超える、ハプニングを、起こしてくれます。
「もつ鍋ひっくり返し」のような爆笑の失敗もあれば、
今回のような「命に関わる危険」な失敗もある。
それもまた、彼の、抗えない魅力なのでしょう。
(介抱させられるこっちの身にもなってほしいですが…)
友人の介抱も、今となっては、キャンプの醍醐味の一つかもしれません(笑)。
彼が生きているからこそ、こうして笑い話にできるのですから。
ななかふぇより:記事の感想(学びのコメント)
皆さんも、冬キャンプでのお酒の飲みすぎには、くれぐれも、ご注意を!
冬キャンプの解放感と、焚き火の暖かさで、ついついお酒が進んでしまう気持ちは、すごく分かります。
「この瞬間のために生きてる!」って思いますよね。
でも、ポコさんのように、焚き火の前で寝落ちしてしまうと、本当に「低体温症」の危険があります。
笑い話で済んだのは、僕が隣にいたからです。
彼がソロキャンパーじゃなくて、本当に良かった。
もし、ソロキャンプだったら…。
もし、僕も一緒に酔っ払っていたら…。
そう思うと、今でもゾッとします。
楽しいお酒は、安全なテントの中で、暖かい寝袋に入ってから。
これが、ポコさんと僕からの、一番の教訓です。
▼ポコさんの「すべて」を知る(プロフィール)
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