はじめに:すべての始まりは一本の配信から

僕の人生は、ときどき自分でも予測不能な方向へ転がっていく。今回の京都旅行も、その発端はごく小さな偶然だった。

趣味で細々とYouTubeでゲーム配信をしている僕に、よく遊びに来てくれる女性リスナー「ねこまた」さんがいる。雑談の流れで、彼女が「京都で舞台に立っている」と教えてくれた瞬間、物語は動き出した。

「今度、本当に舞台を見に行きまよ!出演日教えてください」

社交辞令が通じにくい性格の僕は、つい本気の約束をしてしまう。その配信をたまたま見ていたポコさんも巻き込み、さらに友人のマークにも声をかけた。こうして――おじさん三人の京都珍道中が決まった。


第一幕:ラーメンと舞台、そして小さなハプニング

朝、僕の車でポコさんを迎えに行って、いざ京都へ。合流して最初の目的地は、ポコさんおすすめの「本家 第一旭」。行列30分の末にようやく着席。僕は特製ラーメンと餃子を注文し先にラーメンがテーブルに届いた。もちろん期待通りのうまさだった。

ところが、頼んだはずの僕の餃子が一向に出てこない。店員さんに確認すると「ご注文は入っていませんよ?」との返答。一度は引き下がったが、レシートを見直すと餃子代がしっかり記載されている。再確認すると厨房の作り忘れと判明。僕はすでに満腹で、外には行列――結局、返金にして店を後にした。

特製ラーメン麺ポコさん

目的の舞台「ギア-GEAR-」へ到着

その後は目的の舞台「ギア-GEAR-」へ。言葉を使わないノンバーバルのパフォーマンスに、凝り固まっていた感性が揺さぶられる。ドール役のねこまたさんの演技は可愛らしさと純粋さが際立ち、すっかり魅了された。劇場のショップで僕もマークもお土産を購入。ポコさんはというと、お土産には目もくれず、トイレへ直行。腹具合が悪くトイレにこもりがち――それもまた旅の一コマだ。

▼劇場の様子とお土産

終演後、会場からマークの最寄り駅まで送り届けて解散。ところが帰路についた矢先、マークから「スマホを車に忘れました!」の連絡。すぐさま駅へUターンして無事に返却。小さなドタバタも、思い出のスパイスである。

――本当の事件は、ここからだった。


第二幕:運命を変えた一言

高速道路を走りながらポコさんがお願いがあると言い出した。
ななかふぇさん、悪いけど名古屋駅で降ろしてくれへんかな……?」
ポコさんの一言で、行き先がすぐにわかった。目的地はもちろん――キャバレー花園

僕は疲れていたが、彼のキラッキラした瞳に逆らえるはずもなく、「まあ、しゃーないな(笑)」と快諾。道中の大津SAでは、ポコさんのリクエストでひまりちゃんへのお土産を購入。京都では自分や友人の分を買わず、推しのためだけに買うあたり、実にポコさんらしい。

そして、僕はポコさんを花園の前まで送り届けたあと、車を走らせて家路に着いた。


最終幕:財布を落としたピーターパンと、女神の微笑み

その夜遅く、グループLINEがにわかに騒がしくなる。主役はもちろんポコさんだ。

「ひまりちゃん好き!」「これで3回目!」
「キャストと客だから恋は成就はしないかもだけど、夢は見てもいいよね!?」

心からキャバレー花園を堪能している様子。いつも通り3セット楽しんだあとに悲劇が起こる――

「財布を落として店に取りに戻ったら、終電なくなったでござる」

なんと、会計後に財布を落とし、探していたら帰りの電車は消滅。絶望するポコさんを救ったのは、お店のスタッフと、想い人のひまりちゃんだった。

「ボーイさんが拾ってくれて、ひまりちゃんが連絡くれたー!」

繁華街で財布を落としたら終わりなのに、奇跡的にポコさんの財布は返ってきました!

そのやり取りの中で、以前断ってしまっていた“同伴デート”の約束を、まさかの再獲得。翌朝、12,000円というタクシー代と引き換えに、最高の「戦果」を手に帰還したのである。

「ひまりちゃんとご飯は確定したからええんや!」

財布を落とし、終電を逃し、普通なら最悪の夜。それを奇跡に変えてしまう――それがポコさんだ。

▲以前、ひまりちゃんとのデートを諦めたエピソードはコチラ

実際のLINEやり取りを一部抜粋

  • 2025/07/27(日) 19:26 ななかふぇ:「ポコさんをキャバレー花園に無事送り届け、自宅に帰還中。もうすぐ到着」
  • 21:28 ポコさん:「ななかふぇさんにワガママ言って花園まで送ってもらったやで! ひまりちゃん好き!」
  • 23:57 ポコさん:「財布を落として店に取りに戻ったら終電なくなったでござる」
  • 00:34 ポコさん:「ボーイさんが拾ってくれて、ひまりちゃんが連絡くれたー!」
  • 00:36 ポコさん:「結局タクシーや。1万超確定……」
  • 00:38 ポコさん:「来月の同伴デート、確定」

※プライバシー配慮のため一部表現を調整しています。


まとめ:なぜ彼の人生は物語になるのか

日帰り旅を満喫したら、大抵の人はまっすぐ帰宅して余韻に浸るだろう。だが、ポコさんは違う。欲望のままにキャバレー花園へ向かい、3セット満喫し、財布を落として、最後はタクシー代12,000円――普通なら「最悪な一日」で幕を閉じる流れだ。

それでも彼は、全部を“オチ”に変え、同伴デート確定というハッピーエンドに着地させる。まさに欲望のピーターパン。自分のしくじりすら笑いへ転化する、最高の喜劇役者なのだ。


ななかふぇ

ポコさん、財布を落として終電を逃しても、最後に“勝ち”へ変えるのは才能だと思う。普通は落ち込むだけの出来事を、君はネタにして次へつなげる。だから一緒にいると、退屈だけはしないんだ。

読者のみなさんへ。失敗やトラブルは避けられません。でも、それを笑いに変えたり、出会いにつなげたりする力は、誰にでも少しずつ備わっています。転んでもただでは起きない――その気持ちさえあれば、人生は自分で面白くできる。